エアコン騒動
8月6日(金)
下の写真は5日の夕方に撮ったもの。最近はずっとこんな感じ。


特に先週の木曜日の夜は風もなく、夜中になっても暑さが衰えることはなかった。もちろん眠れるはずはなく悶々とした一夜を過ごしたのである。
翌日、朝一番にスーパーマーケットの「アル・カンポ」に行き、エアコンの買い換えシステム(アンダルシア自治政府が補助金を出しているースペイン版エコポイント制度)を使って、新しくエアコンを買うことにした。
実は僕の寝室には10年前に取り付けたエアコンがあるのだが、今回こちらに来て動かないことを初めて知った。その時はまだ大して暑くなく、いつものずぼらさから放置しておいたのである。
「どっちみち10年も前のものだし、修理するにしてもお金はかかるだろう。この際思い切って買ってしまえ!600ユーロで三菱のエアコンとはそれなりにいい条件ではないか!」そう自分に言い聞かせて、得心したのである。
受付の女性が言うには、明日にはエアコンが届き、4日(水)には業者が設置にいくとのことだった。あと少しの辛抱だ。すっかり嬉しくなった僕は、帰り道バルでひとり祝杯をあげたのだった。
さて、翌土曜日、一日中待機態勢。一歩も外に出られず過ごしたのだが、「三菱さん」は来なかった。
翌日は日曜日。
月曜日にも来なかった。
しびれを切らして火曜日に「アル・カンポ」に直接出向いた。あいにく先日の受付の女性はいなく、男性の店員が「4日がエアコンの搬入で、設置はそのあとだ。いつかはわからない」とのとりつく島もなく言ったのだった。
さて、その4日の朝一番に「三菱さん」はやってきた。
さすが、「アル・カンポ!ちゃんとしているなあ」妙に感心して、今までの行き違いなどすっかり忘れて喜んだものだ。しかも、その日の午後には、設置業者がやってきたのである。
しかし、設置業者は今あるエアコンの室外機の場所を見て、「ここには持って上がれない」と簡単に拒否。
僕、拙いスペイン語で「でも、以前の業者は持って上がったよ」
彼、「長い梯子を持っていたのだろうが、われわれはそんな梯子はもっていない」
僕、「梯子なんか持っていなかったよ」
彼、「・・・・」
僕、「じゃあ、どうしたらいいの」
彼、「この窓についているレハ(鉄格子)を外すしかない」
僕、「あなたはレハを外したことがあるのか?」
彼、「ないけど、やれないことはない」
僕、「でも、鉄格子がないと泥棒が入ってくるかもしれない」
彼、「アルバイシンは物騒だな」
そんなやりとりの最中に電話が鳴った。
「アル・カンポですが、そちらにお届けしたのは、他所の家のエアコンで、あなたの家のものではない。ちょっと業者と代わって」
電話を終えた業者は「ということだから、今からこのエアコンを他の家に据え付けに行ってくる。あなたのところのエアコンは明日か明後日には来るはずだ。また連絡する」と言った後、彼は「どちらにしてもレハを外さないとね」と念を押した。
彼はきっと足場の悪い屋根に上るのが怖かったのだと思う。実際、以前の工事の時、「この兄さん、こんなところ上るなんて、よくやるな!」と感心したことを思い出した。
こんなことがあって、結局、僕はアルカンポに行きキャンセルの手続きをした。
暑いときは、何度も沐浴をすべし(インドネシアでの教訓)。扇風機もなかなか効くじゃない。
下の写真は5日の夕方に撮ったもの。最近はずっとこんな感じ。


特に先週の木曜日の夜は風もなく、夜中になっても暑さが衰えることはなかった。もちろん眠れるはずはなく悶々とした一夜を過ごしたのである。
翌日、朝一番にスーパーマーケットの「アル・カンポ」に行き、エアコンの買い換えシステム(アンダルシア自治政府が補助金を出しているースペイン版エコポイント制度)を使って、新しくエアコンを買うことにした。
実は僕の寝室には10年前に取り付けたエアコンがあるのだが、今回こちらに来て動かないことを初めて知った。その時はまだ大して暑くなく、いつものずぼらさから放置しておいたのである。
「どっちみち10年も前のものだし、修理するにしてもお金はかかるだろう。この際思い切って買ってしまえ!600ユーロで三菱のエアコンとはそれなりにいい条件ではないか!」そう自分に言い聞かせて、得心したのである。
受付の女性が言うには、明日にはエアコンが届き、4日(水)には業者が設置にいくとのことだった。あと少しの辛抱だ。すっかり嬉しくなった僕は、帰り道バルでひとり祝杯をあげたのだった。
さて、翌土曜日、一日中待機態勢。一歩も外に出られず過ごしたのだが、「三菱さん」は来なかった。
翌日は日曜日。
月曜日にも来なかった。
しびれを切らして火曜日に「アル・カンポ」に直接出向いた。あいにく先日の受付の女性はいなく、男性の店員が「4日がエアコンの搬入で、設置はそのあとだ。いつかはわからない」とのとりつく島もなく言ったのだった。
さて、その4日の朝一番に「三菱さん」はやってきた。
さすが、「アル・カンポ!ちゃんとしているなあ」妙に感心して、今までの行き違いなどすっかり忘れて喜んだものだ。しかも、その日の午後には、設置業者がやってきたのである。
しかし、設置業者は今あるエアコンの室外機の場所を見て、「ここには持って上がれない」と簡単に拒否。
僕、拙いスペイン語で「でも、以前の業者は持って上がったよ」
彼、「長い梯子を持っていたのだろうが、われわれはそんな梯子はもっていない」
僕、「梯子なんか持っていなかったよ」
彼、「・・・・」
僕、「じゃあ、どうしたらいいの」
彼、「この窓についているレハ(鉄格子)を外すしかない」
僕、「あなたはレハを外したことがあるのか?」
彼、「ないけど、やれないことはない」
僕、「でも、鉄格子がないと泥棒が入ってくるかもしれない」
彼、「アルバイシンは物騒だな」
そんなやりとりの最中に電話が鳴った。
「アル・カンポですが、そちらにお届けしたのは、他所の家のエアコンで、あなたの家のものではない。ちょっと業者と代わって」
電話を終えた業者は「ということだから、今からこのエアコンを他の家に据え付けに行ってくる。あなたのところのエアコンは明日か明後日には来るはずだ。また連絡する」と言った後、彼は「どちらにしてもレハを外さないとね」と念を押した。
彼はきっと足場の悪い屋根に上るのが怖かったのだと思う。実際、以前の工事の時、「この兄さん、こんなところ上るなんて、よくやるな!」と感心したことを思い出した。
こんなことがあって、結局、僕はアルカンポに行きキャンセルの手続きをした。
暑いときは、何度も沐浴をすべし(インドネシアでの教訓)。扇風機もなかなか効くじゃない。