2011/09/04

もう秋か。それにしても・・・

9月4日(日)
朝、バルコニーに取り付けてある寒暖計を見ると14度だった。昨日も午前中、半袖で買い物に行ったのだが、寒いので何度も長袖を取りに帰ろうかと思ったくらい寒かった。日中は30度を越しているのだが、朝晩の気温はすっかり秋だ。

ブログのほうは相変わらずご無沙汰だった。まとめて報告すると、8月は台所と風呂場の工事で埃まみれになりながら、過ごしていた。こちらの工事は養生という概念があまりなく、しかもレンガをドリルでぶち壊すのでとにかく埃がすごい。それもようやく終わり、ホッとしたらもう秋だった。

中東ではリビア、シリアと独裁政権に対する「市民」の抵抗が続き、リビアでは首都トリポリがついに反政府勢力の手に落ち、ガダフィ政権をほぼ崩壊させたようだ。今度はシリアのアサド政権がいつ倒れるかだ。ただ、これら反米国の独裁政権には厳しい眼が向けられているのに、非民主主義体制のサウジとか湾岸諸国の王制国家については、これらの国が親欧米だという理由で、欧米のメディアはえらく寛容だ。片手落ちの感じがしてならない。これはあのバルカン紛争でのセルビア共和国への対応の時にも感じたことだが、欧米諸国の利害が優先されていて、彼らにとっては「民主化」なんて言うのは単に口実ではないかと思われる。一方、ソマリアのように、米ソ冷戦下ではアフリカの角として地政学的に意味のあった国だが、今ではほとんど無価値になった国に対しては冷淡なものだ。海賊対策はやるが、大旱魃での飢餓が大変なことになっていても、対応は微々たるものである。

日本では野田政権が発足したが、この野田という人物は以前、「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」だなんて、とんでもないことを言っている人物だ。また「原発」については、これからは新たに原発を作ることはできないが、現存する原発は使うと明言している。廃炉までは後何年かかるかわからない。30年とか40年先に原発を全廃するということなんだろうが、それまで大地震や不測の事故は起きないとの前提でものを言っている。国民の命などはどうでもいいと考えているとしか思えない。なんだか、日本の政界には野田や前原のような松下政経塾出身者がうようよといるようだが、彼らは塾でディベートの訓練を受けてきた口先人間のような気がするので、気持ちが悪い。

まあ、こんなボヤキを書いてもしようがないので、この間の料理写真を載せることにしよう。

久しぶりに生のおいしいマグロを食べた。
コルテ・イングレスで買ったマグロ

いか焼きそばにはまっています。
いか焼きそば

鯵の塩焼きといかの煮物、鯵の昆布締め、ナスの炒め物
鯵の塩焼き

イワシのフライは日本にいる時より食べている。イワシが新鮮で・・・
イワシのフライ

ズッキーニのチーズ焼き
ズッキーニのチーズ焼き

ウナギがなくても・・・イワシの蒲焼丼。この間「うな丼」代わりに何度も食べた。
イワシの蒲焼丼

イワシの蒲焼をあてに一杯。イワシのふっくら感が最高。
イワシの蒲焼

ムール貝のワイン蒸し。こちらはスープがやたら旨い!
ムール貝のワイン蒸し・・・スープが旨いのだ!

青梗菜を中華食材店で見つけたので・・・青梗菜と干しシイタケと卵とじのスープ
青梗菜のスープ

イワシの塩焼き・・・フライパンで油でソテー。
イワシの塩焼き  9月3日

箱寿司(鯵と鮭のトロ)鮭がおいしかった。出来が良かった。自画自賛!
箱寿司も安定してきた。鯵と鮭のトロ

日本に帰っていた坂本さんが戻ってきたので歓迎宴会!この日は鯵の南蛮漬けが好評だった。
坂本さんが日本から帰ってきたのでパーティだ


こんなところが近況です。
2011/09/27

カダフィ政権崩壊の疑問

9月25日(日)
国連でリビアの新政権のジャビルが演説をした。
この新政権は欧米から好評で、先日もイギリスのキャメロン首相とフランスのサルコジ大統領がトリポリに「おめでとう!」を言いにわざわざ行っている。この時、出迎えたお仕着せの子供が、「サンキュー・キャメロン」「サンキュー・サルコジ」と書かれた英語のプラカードをもってたっていたのがなんとも印象的だった。オバマ米大統領も先日も「リビアでの軍事行動の勝利」を宣言した。米英仏・・・どこかで見た仲間たちだ。

僕はカダフィー政権があっけなく敗北したことに、どうしてだろうと疑問を感じていた。それほど反政府勢力が力強く国民の支持を得ていたとは思えないからだ。つまり内戦で反政府勢力が軍事的に勝利したのではなく、NATO軍の8月23日時点までで2万回に及ぶといわれる空爆(一日平均135回、2万人もの死者が出たとの一部報道もある)によってカダフィー政権が葬りさられたと理解するほうが正しいのでは、と考えるようになった。

「民主化」や「カダフィー政権による虐殺から国民を守る」などを標榜して、NATO軍は小国リビアを攻撃してきたのである。(反政府勢力はベンガジなど東部を中心とした部族やカダフィー政権によって亡命を余儀なくされた旧勢力、そこに欧米の諜報機関員やカタールの傭兵、アルカイーダの一部が紛れ込んでいるとの報道もある。)

このフランスなどの軍事介入の目的は、リビアの石油であるのは疑いない。事実、フランスは「国民評議会を支援する見返りに、リビアにおける石油の35パーセントの権益を取得する」との密約を3月の末時点ですでに交わしていたことが報道されている。フランスのジュペ外相は「リビアへの支援は将来に対する投資であった」とその露骨な野望を肯定している。「帝国主義勢力による植民地再分割」なんて、昔、社会科の教科書で習ったような出来ことが進行しているのだ。

チュニジアやエジプトで起こった民衆による「アラブの春」とNATO軍主導の「リビアの春」を混同してはいけないと感じさせられた。

かつて欧米主導でない報道をすると期待された「アルジャジーラ」も、つい先日(9月20日)、自社の報道内容を規制することでアメリカと密約していたことをウィキペディアで暴露された社長が辞任しているが、明らかにリビアの報道では反政府勢力寄りの報道姿勢だった。
いまや「暴れん坊・カダフィ」のことを擁護しているメディアなどないと思ったら、あの南米の「テレ・スール」の特派員がトリポリでのNATO軍による空爆の様子などを批判的に報道しているのをたまたま見たぐらいである。

こうして、世界の動きがどうなっているのかを知ることがますます難しくなっている。

例えば、今世界経済を大混乱に陥れているユーロ危機だって、半端に聞いていると「ギリシャが放漫財政で国家破産しようとしている。早く財政を立て直して、国債の償還に応じる体制を作りなさい!そのためには、無駄で過剰な公務員を解雇し、年金も減額し、国営企業も民営化しなさい。国有財産も処分しなさい。一般国民は痛みに耐えなさい」となるのである。

こうした動きの背後にある金融資本の横暴さや貪欲さは、見過ごされがちである。高利回りのギリシャの国債を買いあさったのはだれた?それがデフォルトするからと言って、乗り込んでくる金融資本の代弁者たち(IMFやECBなど)は、まるで日本の金貸しややくざと同じではないか。

リビアへのNATO軍の攻撃、南欧の経済小国への恫喝、こうした動きの背景には肥大化した金融資本とその権力機関の明確な意図があると考えると、意外と世界の動きははっきりと見えてくる。

ウォールストリートで金融界を弾劾するデモがあったが、これは、現在の社会の混乱の根幹には過剰な金融資本の蠢きがあるとの認識だが、まったく同感だ。スペインでも以前紹介したがM-15運動が、今の見えにくい世の中で、何が巨悪なのかを糾弾しているように思えるのである。