2012/04/07

セマーナ・サンタ

4月7日(土)
すっかりご無沙汰しました。
一時は春の陽気に恵まれていましたが、1週間ほど前からあまり天気が良くなく小雨が降り続いたりして、朝晩は結構寒いです。

この間、スペインでは再び経済危機が取りざたされています。おとついの国債公募にも応募が予定額に充たず、金利は5%後半になっています。失業率は23%超、特に若者の失業率は50%にも達しています。なんと若者の2人に1人は失業という最悪の事態です。
ギリシャ危機がとりあえず収束し、ユーロ圏は大丈夫だとのムード作りが行われていましたが、それは真っ赤な嘘でした。ユーロ圏全体でも失業率は10%超になっています。
そうした中で「PIGS」諸国には「緊縮財政」がEU,IMF主導のもと実地されつつあります。中身をみると 「公的サービスの削減」や「労働市場の改革」なんてものもあります。「労働市場の改革」は最低賃金制の引き下げや解雇手当の企業負担の軽減など、労働者に犠牲を強いるものばかりです。金融危機の時には銀行などに「大金」を差し出すくせに、こうしたときには、真っ先に弱者に皺寄せがやってきます。

そんななか、アテネで年金受給者が年金の削減に抗議して議会前で自殺しました。
以下は新聞記事です。

ギリシャの首都アテネの中心部にある議会前の広場で、4日午前、77歳の男性が、銃を使って自殺しました。
現場近くから遺書も見つかり、「食べ物を探してごみをあさる前に、見苦しくない最期を選ぶしかなかった」と書かれていました。
地元の報道によりますと、男性は年金で生活していましたが、給付額の削減で生活費が不足し、持病のための薬を買う金にも困っていたということです。
巨額の財政赤字を抱えるギリシャは、EU=ヨーロッパ連合などから大規模な支援を受ける代わりに、年金給付額の削減などの厳しい緊縮策を進めています。
今回の自殺に対し、ギリシャ国内では衝撃が広がっており、現場には花を手向けたりろうそくを供えたりする人が大勢訪れたほか、「国が男性を死に追いやった」として、抗議デモが行われました。
ギリシャでは、政府が緊縮策を進めて以来、生活苦を理由とした自殺の件数が増えており、緊縮策に対する批判がさらに高まるものとみられます。

悲しみで涙が出そうになりました。テレビでは花束やロウソクを捧げる人々の姿が映し出されていましたが、飽食で巨漢のベニゼロス財務大臣には、飯が食えないなんてことは理解ができないのでしょうね。

スペインでも29日にゼネストがあり、全土の多くの人々が抗議デモに立ち上がりました。
僕が感心したのは、デモに呼応して、一般の商店でもシャッターを下ろしていたことです。うちの近所のカルロス・ゴーン似のおばさんが経営する「食料品店」も店を閉めていました。

グラナダでも抗議デモに多くの人が参加しました。
M-29ゼネストのデモ行進

そんな暗い中で、今年のセマーナ・サンタが始まりました。

寒々しい雨の中のアルハンブラ宮殿
寒々しいアルハンブラ宮殿


さて、話は変わって「梅安亭」の近作メニューを紹介しておきます。

お客さんの要望で「キムチ」を作りました。これは韓国人の友人が教えてくれたレシピです。

手作りキムチ
手作りキムチだ!


ヒイカが安く出回っているので作ったパスタ
ヒイカのパスタ

ヒイカの酢の物
ヒイカの酢の物

中華あんかけそば
中華あんかけそば

アサリのパスタ
アサリのパスタ

鮭の塩焼き
鮭の塩焼き

陳建民風マーボー豆腐
陳建民風マーボー豆腐


こんなところが、最近のメニューです。










2012/04/10

日中はすごい日差し!

4月10日(火)

昨日から急に天気がよくなり、外を歩く人々は上着を脱いで腰に巻き付けたりして歩いています。
外は暑すぎ!
上の写真は温度計に陽が直接あたっているため、かなり高めです。それでも、日中、外は20度以上はあります。
ただ、スペインでは外と室内の寒暖の差が激しいため、僕の場合、室内ではまだ暖房装置をつけています。実際、最低気温は6度くらいです。

おとつい、セマーナ・サンタ(聖週間)の行列があり、プラサ・ヌエバで、こんな写真を撮りました。このとんがり帽子を冠っているのははナザレの人々だそうです。なぜ、とんがり帽子?イエスの死を救えなかったナザレ市民の悔恨の念を表したものだという説を聞いたことがあります。写真のは水色ですが、黒色の帽子となると恐ろしい印象です。手にしている長い棒状のものは紙ロウソクです。

セマーナ・サンタ

<グラナダ雑感>
買い物帰りに、エルビラ通りに通じる門の写真を撮りました。Plaza Del Trinfoのすぐ近くです。これはグラナダがアルハンブラ宮殿を中心とした城塞都市だった名残です。
エルビラ通りへの門


<梅安亭雑記>
ニラが手に入ったので「梅安亭」では、さっそくレバニラ炒めを出しました。
ニラレバ炒め

鶏肉料理で若者向け・・・鶏の甘辛煮
鶏の甘辛煮


2012/04/13

変な天気!

4月13日(金)
暖かくなったり、寒くなったりと変な天気が続いています。
昨日なんか、日中でもコートを手放せないくらい寒い一日でした。

朝撮った写真(薄曇りで肌寒い)
外気温は15度

そして夕方、真っ暗な空の写真を撮ったのに、操作ミスで消えてしまった(泣き)

悔しくて夜中まで頑張って画像を復元しました。(ほっ!)
こんな、恐ろしい空になりました。「禿山の一夜」のような・・・
夕方一転空が


<梅安亭のメニュー>
あれも食べたい!これも食べたい!
まるで「東海林さだお」みたいになってきました。
確実にぼけて、食い意地だけが健在。
いやあ、まずいよね。

天ぷら(茸、インゲン、ナス、エビ)
天ぷら

豚レバーの甘辛煮(ミルクに十分つけておいたので臭みがなくおいしく食べれました)
豚レバーの甘辛煮

里芋、干し椎茸、人参、鶏肉の煮物
里芋、干し椎茸、人参、鶏の煮物




2012/04/17

またもやユーロ危機?

4月17日(火)あの春の陽気はどこに行ったの?

ほんと寒いです。どうしてでしょうね。昨日は久しぶりに晴れてはいましたが、気温はあまり上がりませんでした。

久しぶりに晴れたが、寒かった


さて、この天気に合わせるかのようにスペイン経済がおかしくなっています。ギリシャ危機が終息したと思ったら、今度はスペイン発のユーロ危機です。

スペインの銀行がこの3月にECB(ヨーロッパ中央銀行)から借り入れた金額が、倍増していたことが明らかになりました。つまり、スペインの銀行には流動性資金が不足していて、それを確保するためにECBから借り入れをしていたようです。理由は不動産バブルのつけです。そうしたことを背景に、スペイン国債の金利は6%台に迫っています。つまり買い手がつかないのです。
スペイン国債を有するヨーロッパの銀行は資産下落で大ピンチです。事実、つい先日イタリア銀行大手のウニクレディトの株が市場で急落し売買停止になりました。
保有しているスペイン国債の下落がその理由ですが、そもそもスペイン国債を購入した資金は,欧州中銀(ECB)による3年物資金供給オペ(LTRO)によって調達した低金利の資金です。欲深い金融資本は低金利の資金を借りて高利回りのスペイン国債を買い、「利ざや」を稼ごうとして、裏目にでたという訳です。
このようにスペイン国債を購入したヨーロッパの銀行は少なくなく、スペイン国債の下落が継続すれば、欧州系銀行株の連鎖安が懸念される事態になってきました。

昨日はユーロは一時105円を割るところまで急落しました。
今週はスペイン国債の公募がありますが、その時の状況いかんでは、ユーロは再び104円から102円へと値を下げそうです。

こうなると、なんとしてもECBに国債買い取りに参加してほしいところですが、ECBはこの間、国債の買い取りは行っていません。理由はドイツが強力に反対しているからです。買い取りの費用などの負担が自国にかかってくるのが嫌なのです。表向きドイツはこういう言い方をしています。「スペインは緊縮財政を実施し、財政再建に向かっている」こんなことを言っていますが、内心はスペインの財政支援に自国の資金が使われるのを避けたいからです。

さて、危機が遠のいたかと思われている「ギリシャ」ですが、一部の農業と観光しか主立った産業のないこの国に、果たして「財政再建」ができるのかと疑問が投げかけられています。再建案では、直近の2年は厳しく成長率を見込んでいますが、その後は高成長を前提としています。実現は不可能だ、もしかしたら、今年の末か来年には再び、危機が招来するのではと危ぶまれています。

こうした事態を深刻に捉えている意見があります。

[コペンハーゲン 16日 ロイター] 米著名投資家のジョージ・ソロス氏は16日、ユーロ危機は深刻化しつつあり、当局者の間違った対応により欧州連合(EU)は崩壊に向かいかねないと警告した。デンマークのPolitiken紙主催の討論会で述べた。
同氏は「ユーロ危機は深刻化しており、まだ終わっていない。間違った方向に向かっている」と述べた。
また「ユーロはEUの政治統合を弱体化させており、このまま続けばEU崩壊の可能性もある。問題の本質が誤解されているからだ」と警告した。
同氏は、ユーロ圏当局者は不均衡について、市場そのもので生み出されることを理解せず、公的部門が原因と考えていると指摘。ユーロ危機は米国での銀行システムの崩壊から始まり、欧州各国間の競争力の違いから深刻化したにもかかわらず、財政危機として対応がとられていることを批判した。
さらに、危機への対応失敗により人々の間には深刻な緊張が生じ、これが反欧州の姿勢につながり、各国間で強まっていることに危機感を示した。
EUの財政協定については、需要が不十分な時期に政府に財政健全化と債務削減を強いるもので、間違った方向に向かっていると批判した。





(本日の梅安亭)

大根と手羽元の煮物。ひいかの酢の物
大根と手羽元の煮込み

黒いトマト・・・「クマト」はスペインの栽培者が、スイスに本社がある世界的アグリビジネス企業である「シンジェンタ(Syngenta)」のために開発したそうで、元々はガラパゴスにあった種類が基になっているという。 http://www.kumato.eu/

黒いトマト




2012/04/22

バルサ負け。がっかり!

4月22日(日)
昨晩は、レアル・マドリーとバルセローナの直接対決があった。もし、ここでバルセローナが勝てば、リガ(リーグ)での逆転優勝もあり得るという状況だった。ところが、試合はレアルが2;1で勝利。とにかく、レアルの気迫がすごかった。対してバルサはピケやセスク、アレックスなどが先発せず。僕にはティアゴやテージョを先発出場させる根拠がわからなかった。特に、出番のなかったピケだが、グアルディオーラ監督が意地になっているのではないだろうか?折角、時間前からテレビの前に酒のセットまで用意して万全の観戦態勢だったのに、残念!

焼き鳥、サラダ、ブロッコリー、キュウリのぬか漬けと白ワイン
クラシコ観戦

一昨日、本棚の整理をしていたら、池波正太郎の「食卓の情景」が出てきたので、ぱらぱらとページを繰っていたら、目が離せなくなった。
僕はずいぶん昔、緒形拳さん主演の「スペイン・バスクの365日」という長編テレビドキュメンタリー番組の制作に関わったことがあるのだが、その番組を見た池波さんが「銀座百話」という随筆で過分に褒めてくださり、うれしくなった記憶がある。
さて、そのロケの最中に、緒形さんが京都の「逆鉾」という「チャンコ料理店」のことを話しておられたが、この本を読んでいると、その「逆鉾」が出てきた。緒形さんの師匠の「辰巳柳太郎」さんがひいきにしていたようだ。緒形さんは下戸だが、その師匠の辰巳さんまでもが下戸と知って、思わず微笑んでしまった。

この「食卓の情景」は「食い意地一代記」のような本だが、僕は今まで檀一雄の本を料理の指南書としてきたが、今後はこの本も指南書に加えようと思った。

大根葉とベーコンの炒め物、鰯の生姜煮、黒いトマト、キュウリのぬか漬け、白ワイン
池波正太郎の本と食事



レタスとツナ缶のパスタ
ニンニクと唐辛子をオリーブ油で炒め、レタスを加える。次にツナ缶を入れ白ワインを少し振る。塩胡椒してから茹でたパスタを混ぜる。
レタスとツナ缶のパスタ



キュウリのたたき中華風、マグロの刺身、鰯のプランチャー、ブロッコリー、白ワイン
2012/4/20夕食

気づいておられるかたも多いと思いますが、盛りつけのとき、魚の数が偶数だったり、並べ方がデタラメだったりしていることがありますが、あしからず。



2012/04/24

家の前を流れる「ダーロ川」を上流の方に行くと泉がある

4月24日(火)

アルハンブラ宮殿と我が家の間にはダーロ川という小さな川が流れています。ダーロとは、DAR ORO =金を与えるという意味で、昔、この川で砂金がとれたそうです。実際、僕の住んでいる隣りの通りの名前は「オルノ・デ・オーロ=金の釜」といって、金を溶かす釜があったことに由来する地名がついています。
さて、僕は以前、よく散歩がてらに、この川沿いの小道を散歩していました。20分ほど上流に行くと「アベジャーノ」という噴水があります。対岸はヒターノの集落で有名な「サクロ・モンテ」です。

モーロの城壁跡があるサクロ・モンテの丘
作家の堀田善衛さんの借りていたアパートは、あの城壁のすぐ近くにありました。今をときめく剣豪小説作家の佐伯泰英さんがしょっちゅう出入りしていたようです。

モーロの城壁

川の向かいはヒターノの集落で有名な「サクロ・モンテ」

サクロ・モンテの集落

集落の背後の丘の上には修道院があります

サクロ・モンテの丘の上にある修道院

アベジャーノの噴水

アベジャーノの泉


この先に、僕が「茗荷谷」と命名した場所がありました

茗荷谷

今から、14年ほど前、東京新宿御苑の飲み屋「トンキン」の宮崎ノボさん、ノゾミちゃん、カメラマンの荒川さんたちが、わざわざ日本から「茗荷の苗」を持ってきてくれました。僕たちは、日陰でじめじめした場所を探し、その苗を植えたものでした。だれかに見つかると、採られると心配して、小道から川に下った斜面にこっそりと植えました。水はきれいな清水がたっぷり流れており、条件的にはぴったりの場所でした。彼らが日本に帰った後も、僕はたびたび見回りに行ったものです。ところが、ある日、行ってみると、小川の流れが上流で堰き止められ、そこは干涸びた場所になっていました。苗は枯れて、僕の「茗荷谷」の夢は潰えました。

<本日の梅安亭>

親子丼

親子丼


一口カツ

一口カツ



<チェルシー対バルサの試合>
今晩は8時45分から、UEFAチャンピオンズリーグの準決勝、チェルシー対バルサの試合があります。前回は1;0でバルサがまさかの敗北を喫しています。今夜はなんとしても、2点差をつけて勝ちたいところです。
この間、チェルシーとレアルに2連続敗北したことをふまえ、バックスには、ピケを復帰させるのではないでしょか。グアルディオーラ監督、どうかピケを使い、チアゴとかテージョではなく、セスクやペドロを使ってください。お願いします!
今日、うまそうな牛肉を手に入れたので、すき焼きを見ながら観戦します。

観戦用のすき焼きセットと自家製ぬか漬け「日野菜漬け」

すき焼きセット
自家製ぬか漬け「日野菜漬け」



6時間後。
残念!またもや勝てず!
引き分け!2:2でした。試合経過は省くとして、バルサが1:0とした後、チェルシーはレッドカードでキャプテンのテリーが退場したため10人。バルサの猛攻が続くが、得点につながらず、結局、最後はフェルナンド・トーレスに点を取られ、引き分けに持ち込まれてしまいました。これで、前回の試合との合計でチェルシーの勝ちとなりました。
バルサにとって、あのメッシがPKを外したことが一番痛かったが、ほかに、速攻がなかったことや、ピケを途中けがで欠いたため、コーナーキックを有効に使えなかったこと、相手があれだけ引きまくり、守備に徹するとなかなか点は入らない、などが敗因でしょう。バルサはこれで、大事な試合で3連敗となってしまいました。
慰みは、スペイン代表からも外され、チェルシーでもベンチスタートだったフェルナンド・トーレスが点を入れたことくらいです。試合後のインタビューを見ていたら、以前のような紅顔の美少年のトーレスではなく、しゃきっとした大人顔になっていました。早く、スペイン代表に復帰してほしいですね。