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2018/08/03

河野義行さんの「被害者感情」を乗り越えて発言する姿勢に心打たれた!

河野義行さん「彼らに対しては終身刑が極刑」
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前回、村上春樹の新聞への寄稿文を読んで、がっかりしたと書いたが、僕は彼の本はほぼ全て読んでいるぐらい結構な愛読者であったからだ。
今回、「アンダーグランド」も再読してみた。

しかし、妻を亡くし、本人も冤罪で犯人扱いされた、この河野さんの発言を知って、ますます村上春樹の主張には全く同意できないと思った。辺見庸の主張が正しいと再確認。








最近読んだ本 モーパッサン著「女の一生」と「脂肪のかたまり」

この二冊の本だが、松岡正剛さんと川本三郎さんのお二人がうまくまとめておいでなので、引用させてもらった。
ちなみに、お二人とも、私と同年配である。(ところで、村上春樹と川本三郎さんはそっくり顔。しかも二人で映画本など出されている。脱線ついでに。)



松岡正剛「ギイ・ド・モーパッサン 女の一生」
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川本三郎「脂肪のかたまり」――娼婦への同情が伝わる、モーパッサンの出世作
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川本さんが触れている、永井荷風の「フランス物語」のなかで書かれている「モーパッサン」崇拝の文章がすごい。
以下ちょっとだけ紹介しておく。

「モーパッサンの石像を拝す」
そもそも、私がフランス語を学ぼうという心掛けを起こしましたのは、ああ、モーパッサン先生よ。先生の文章を英語によらずして、原文のままに味いたいと思ったからです。一字一句でも、先生が手ずからお書きになった文字を、わが舌自らで、発音したいと思ったからです。



紐育についても英語はそっちのけで、フランス語の勉強をする荷風。そして、フランスへの転勤が決まると、3年間愛人だった彼女をうち捨てて、そそくさとフランスヘ旅だったという。

・・・私は、突然、同じ銀行の仏国支店に転任を命ぜらる。私は別れる運命の来る時には死のうといった言葉を裏に、女をすかして、飄然と紐育をば後にしたのです。私の、芸術的熱情は、恋のそれよりも、どれほど、その瞬間には強かったでしょう。私は、生別、死別、いずれにもせよ、Adieu(別れ)は、人間のまぬがれ難い運命だと、そういいました。彼の女はフランス語を知らぬ身ながら、わかれに臨んで私に先生の著作の大半を買ってくれました。ああ、私は、世の中に、私ほど、嫌悪すべき悪獣(ベート、フェロス)はないと思います。私がフランスの芸壇を見ても、なお、芸術に成功すべき人となれないのは、別れた後には、風の如く消息を絶したあの女が、この世か、あるいは已にあの世から、憎むべき私を呪っているからでしょう。
・・・・・
私は先生のように、発狂して自殺を企てるまで苦悶した芸術的の生涯を送りたいと思っています。私は、先生の著作を読み行く中に、驚くほど思想の一致を見出します。・・・・
先生は人生が単調で、実につまらなくて、つまらなくて堪えられなかったらしいですね。愛だの、恋だのというけれど、つまりは虚偽の幻影で、人間は互いに不可解の孤立に過ぎない、その寂寞に堪えられなかったらしいですね。老年という悲惨を見るに忍びなかったらしいですね。・・・・





「脂肪のかたまり」を読むと、モーパッサンが娼婦に肩入れする姿勢と永井荷風が浅草のストリップ嬢らとしょっちゅうお好み焼きなどを食べていたことが重なっているのは、こういうことだったのかと、謎解けるのである。




梅安亭・健在です。昼も夜も飲んでます!

昨日の昼酒
生シャケの塩焼き、きゅうりの塩麹漬け、マカロニ・サラダ、きゅうりとしらすの酢の物

20180802。2日の昼酒



今日の昼酒
キムチポッカ、タコぶつ、奴に茄子のおひたし

2010803。3日の昼酒


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